試験合格講座

2級建築施工管理技士合格講座

「2級建築施工管理技術検定試験令和元年度後期学科試験問題の攻略」

令和2年度までは、「2級建築施工管理技士」の国家資格を取得するためには、学科試験と実地試験に合格することが必要でした。

学科試験は、前期(毎年6月頃)と後期(毎年11月頃)の年2回実施されていました。実地試験は、毎年11月頃に年1回実施されていました。学科試験は、毎回50問出題され、そのうち40問に答えて、60%以上の正解、つまり24問以上正解すると合格でした。
全ての問題は、4択問題です。
4つの記述のうち、どの記述が最も不適当かなどを、選択します。

令和3年度から、従来の学科試験は、第一次検定と名前を変えます。
そして、この試験に合格すると、「2級建築施工管理技士補」という正式な国家資格が付与されることになりました。そして、所定の実務経験を積んだのちに、第2次検定の受験が出来るようになり、合格すると、「2級建築施工管理技士」となります。

今回の建設ゲートでは、令和元年度後期学科試験で出題されたものと同じ分野の問題を出題し、その解説と答えを公開します。

ただし、出題内容は、ひとつの記述に対して、その内容が、「適当」か、「不適当」か、を答えてもらいます。したがって、実際の試験問題の形式とは少し異なりますが、試験問題攻略の一助になるはずです。

さて、読者の皆様、国家資格の「2級建築施工管理技士補」の資格取得につながる次の問題にチャレンジしてみましょう。

次の問題の記述が、【適当】か【不適当】か、を答えなさい。

 

【第1問】

日照時間とは、新聞にも毎日掲載される日の出の時間から日没の時間までの時間のことである。

 


 

【第2問】

昼光率は、屋外の全天空照度が大きくなると、大きくなる。

 


 

【第3問】

劇場の後方部には、オーケストラなどの演奏の際、音を吸収し、音が客席側に響き過ぎないように反射板を設置する。

 


 

【第4問】

鉄筋コンクリート造の耐震壁の壁量は、地震時の水平力を負担させるため、上階に行くほど、壁量を増やす。

 


 

【第5問】

鉄骨構造の鋼材は不燃材料であるから、その骨組はそのままでも十分な耐火性能を有する。

 


 

第1問 解答

 

不適当

 

日照時間とは、一日のうちで、日照計で測定される直達日射量(直射日光)が、120W/m2以上である時間のことである。日照なしの目安(120W/m2以下)は、直射光によって物体の影が認められない程度の日照である。したがって、日照時間は、日の出から日没までの時間のことではない。一日中、どんよりした雨空であれば、日照時間が1時間未満という日もある。

 


 

第2問 解答

 

不適当

 

昼光率(%)は、室内のある点と屋外の全天空照度の割合を表す。室内におけるある点の昼光率は、全天空照度が変化しても変化しない。尚、全天空照度とは、障害物のない屋外で計測される天空光だけの水平面照度のことである。

 

※晴れの日も、曇りの日も、昼光率は変わらない。

 


 

第3問 解答

 

不適当

 

劇場建築において、舞台上部と舞台側面に蓋をして音の吸収を妨げ、適切な残響効果(音が残る効果)とともに音を反射させるのが反射板の役目である。

 

 


 

第4問 解答

 

不適当

 

耐震壁は、一般的に、上階、下階とも同じ位置になるように設ける。つまり、壁量は、ほとんど変わらない。

 


 

第5問 解答

 

不適当

 

鋼材は、不燃材料であるが、火災時の高温状態では降伏点(弾性から塑性への境界点)や引張強さが低下するので、耐火被覆のない鉄骨構造の骨組は十分な耐火性能を有しない。したがって、鉄骨には一般的に耐火被覆を施している。

 

 

 

 

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2級建築施工管理技士合格講座 第6問~第10問

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【第6問】

鉄骨構造におけるスチフナーとは、部材相互の接合に用いられる四角い鋼板のことである。

 


 

【第7問】

直接基礎の深さは、冬季における地盤の地下凍結深度より深くしなければならない。

 


 

【第8問】

建築物の構造設計における荷重と外力の設定に関する記述である。多雪区域における地震力の算定に用いる荷重は、建築物の固定荷重と積載荷重の和に積雪荷重の3/4を加えたものとする。

 


 

【第9問】

図のように単純梁にモーメント荷重が作用したとき、B点に生じる鉛直反力の値は5kNである。

 

 


 

【第10問】

図に示す単純梁に集中荷重P及び2Pが作用したときの曲げモーメント図は下図となる。ただし、曲げモーメントは材の引張側に描くものとする。

 


 

第6問 解答

 

不適当

 

スチフナーは、梁のウェブの座屈防止のために溶接し補強する鋼材である。
尚、座屈とは、細長いもの、あるいは、薄くて長いものに、圧縮力を加えたときに、横に湾曲する変形のこと。
問題文は、スプライスプレートに関する記述である。

H鋼

 


 

第7問 解答

 

適当

 

直接基礎の底面は、冬季の地下凍結深度より深くする。何故なら地下の水分が凍結すると膨張し建物を押し上げるからである。

 


 

第8問 解答

 

不適当

 

建物の各部分の地震力の算定に際しては、当該部分が支える固定荷重と積載荷重の和(多雪区域においては更に積雪荷重を加えるものとする)に、当該部分の地震層せん断係数を乗じて計算する。

 


 

第9問 解答

 

適当

 

曲げモーメントを材の引張側に書くと下図になる。

時計回りのモーメントを正と仮定する。

B点における下向きの鉛直反力をVBとする。

この記号をピンという。上下左右が拘束され回転フリーな支点である。
 
この記号をローラーという。上下が拘束され、左右はフリー(ローラーのように滑る)、回転フリーな支点である。
 

両端がピンとローラーの単純梁の内側に荷重が作用したとき、その両端、つまり、ピンとローラーの部位は曲げモーメントはゼロとなる。

曲げモーメント = 力×距離

ここでいう距離とは、力の向きに直行方向の距離をいう。この公式を使う。

A点の曲げモーメントはゼロであることから、次の方程式が成り立つ。
 0 = -15 + 3VB

-15は、モーメント荷重15KN・mにその向きが反時計回りであることから-の符号を付けた。
3VBは、A点から反力VBまでの距離3mに反力VBを掛けたものである。3×VB=3VB

以上、2つの力によってA点に生じる曲げモーメントの合計、つまり、A点の曲げモーメントがゼロという方程式である。
 0 = -15 + 3VB
 3VB = 15
 VB = 5(kN)

 


 

第10問 解答

 

適当

 

両端がピンとローラーの単純梁に下向きの2つの集中荷重が作用している。したがって、両端の反力は上向きの鉛直方向の反力である。
また、両端の曲げモーメントは、ゼロとなる。
曲げモーメント = 力×距離 の公式から
左から考えると、曲げモーメントは、ゼロからVA×ℓ(VA・ℓ)まで直線的に増える。
右から考えると、曲げモーメントは、ゼロからVB×ℓ(VA・ℓ)まで直線的に増える。
したがって、下のような曲げモーメント図となる。

 

 

 

 

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2級建築施工管理技士合格講座 第11問~第15問

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【第11問】

一般構造用圧延鋼材は、SS材と呼ばれ、一般的に使用される鋼材である。

 


 

【第12問】

JIS(日本工業規格/現日本産業規格)に規定する建具の試験項目と測定項目の組合せとして、「防露性試験」では、「温度低下状況」を測定する。

 

 ※防露性とは結露防止性能のこと。

 


 

【第13問】

ポリサルファイド系シーリング材は、ガラスまわり目地に適している。

 


 

【第14問】

タフテッドカーペットは、パイル糸をうね状に並べて基布に接着固定した敷物である。

 

 ※パイルとは糸を円形の形で織り出した生地のこと。

 


 

【第15問】

雨水枡の底部には深さ15cm以上の泥だめを設ける。また、汚水桝の底部にはインバートを設ける。

 


 

第11問 解答

 

適当

 

問題文の通り、SS材は最も一般的に用いられる鋼材である。

 


 

第12問 解答

 

適当

 

建具の基本性能項目としての「防露性」の意味は、「建具表面の結露の発生を防ぐ程度」をいう。

 


 

第13問 解答

 

不適当

 

ガラス回り目地に適したシーリング材は、シリコーン系シーリング材である。

 


 

第14問 解答

 

不適当

 

タフテッドカーペットは、パイル糸を基布に接着固定するのではなく、パイル糸を基布に多数のミシン針で植え付けていった敷物である。

 


 

第15問 解答

 

適当

 

汚水桝は、半固形物の汚物がスムーズに流れるようにインバート(モルタルで作った半円形の溝)を設け、流入管と流出管との接続部に段差を作らない。

 

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