2級建築施工管理技術検定 その5
令和3年度前期第一次検定試験問題の攻略

2級建築施工管理技士補合格講座

「2級建築施工管理技術検定 令和3年度前期第一次検定試験問題の攻略」

ここからは、「2級建築施工管理技術検定 令和3年度前期第一次検定試験問題の攻略」です。

全50問を順次公開していきます。
2級建築施工管理技術検定の概要についてはこちらに説明がありますのでご参照ください。
2級建築施工管理技術検定令和元年度後期学科試験問題の攻略

ひとつの記述に対して、その内容が「適当」か「不適当」かで回答してください。したがって、実際の試験問題の形式とは少し異なりますが、試験問題攻略の一助になるはずです。

さて、読者の皆様、国家資格の「2級建築施工管理技士補」の資格取得につながる次の問題にチャレンジしてみましょう。

次の問題の記述が、【適当】か【不適当】か、を答えなさい。

【第1問】湿度及び結露に関する記述

絶対湿度が100%になる温度を露点温度という。

不適当

解説:

相対湿度が100%になる温度を露点温度(結露する温度)という。

 

湿度の表し方には、【相対湿度】と【絶対湿度】の二つがある。
相対湿度[%]=湿り空気の水蒸気分圧/飽和湿り空気の水蒸気分圧
他方、絶対湿度は乾き空気1㎏を含む湿り空気の水蒸気の質量のことで、気温や気圧の影響をほとんど受けません。単位は㎏/㎏で表す。


【第2問】照明に関する記述

色温度は、絶対温度で示し、単位はlm(ルーメン)である。

不適当

解説:

色温度とは、太陽光や自然光、人工的な照明などの光源が発する光の色を表すための尺度のことで、絶対温度で示し、単位はK(ケルビン)である。光源(照明器具など光を発する源)の温度や明るさとは関係ない。

 

色温度の単位(K)が低いほど暖色系の色(赤・オレンジ・黄色)を発し、高いほど寒色系の色(白・青)を発する。

 

尚、lm(ルーメン)は、光束を表す単位である。光束とは、視感度に基づいて測定された単位時間あたりの光のエネルギー量のことである。


【第3問】色に関する記述

一般に同じ色でもその面積が小さいほど、明るさや鮮やかさが増して見える。

不適当

解説:

一般に同じ色でもその面積が大きいほど、明るさや鮮やかさが増して見える。


【第4問】木造在来軸組構法に関する記述

筋かいを入れた構造耐力上必要な軸組の長さは、各階の床面積が同じ場合、2階の方が1階より大きな値となる。


この画像では1階、2階ともに床面積と軸組の長さは同じ

不適当

解説:

筋かいを入れた構造耐力上必要な軸組(柱・梁・桁・筋かいなど)から構成されている)の長さの合計は、各階の床面積が同じ場合、1階の方が2階より大きな値となる。何故なら、1階の方が2階に比して鉛直荷重が大きく、そのため地震力つまり水平力が大きくなるためである。

 

 

☆以上の知識で試験対策は十分です。以下は、興味のある方のみお読み下さい。
建築基準法施行令第46条第4項において、すべての水平力(地震力など)に対して安全であるために必要な軸組長さを算出するための係数を定めている。
この係数を各階の床面積に乗じて、各階の必要軸組長さを算出することができる。
例えば、2階建で屋根の重さが一般的な建物におけるその係数は、1階:33、2階:21 となっている。この場合、1階の軸組長さは2階の5割増しとなる。


【第5問】鉄筋コンクリート構造に関する記述

コンクリートの設計基準強度が高くなると、鉄筋とコンクリートの許容付着応力度は低くなる。

不適当

解説:

コンクリートの設計基準強度が高くなると、鉄筋とコンクリートの許容付着応力度は高くなる。

鉄筋とコンクリートがしっかり接着となっていれば応力度は高いことになります。


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2級建築施工管理技術検定 その5 第06問~第10問

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【第6問】鉄骨構造の接合に関する記述

隅肉溶接は、母材の端部を切り欠いて開先をとり、そこに溶着金属を盛り込んで溶接継目を形づくるものである。

不適当

解説:

隅肉溶接は、開先(V字形の切り欠き)をとらずに、母材と母材が接する隅部に三角形の断面形状に溶着金属をつける溶接法である。


隅肉溶接


【第7問】地盤及び基礎構造に関する記述

沖積層は、洪積層に比べ建築物の支持地盤として適している。

不適当

解説:

洪積層の方が沖積層より古い地層である。したがって、洪積層の方が、沖積層よりも建築物の支持地盤として適している。

 

☆ヒント:どちらの地層が古いか忘れないように、高校生(洪積層)は中学生(沖積層)より年を取っている(古い)、と覚えると良い。


【第8問】部材の応力度の算定とそれに用いる係数の組合せに関する記述

引張応力度 ----- 断面二次半径

不適当

解説:

引張応力度 ----- 断面積

 

引張応力度は、(引張力)÷(部材の断面積)で、その単位は、kN/cm2 などと表す。


【第9問】単純梁にモーメント荷重が作用したときの応力に関する記述

図に示す単純梁ABにおいて、点Cにモーメント荷重Mが作用したとき、点Dに生じるせん断力と曲げモーメントの値の大きさを求めなさい。

せん断力 1kN 、 曲げモーメント 2kN・m

解説:

点Bの下向きの反力をVBと仮定する。
単純梁の両端の曲げモーメントはゼロであるから、A点の曲げモーメントがゼロとして方程式を立てる。尚、曲げモーメントは時計回りを正として表す。
0 = -6kN・m + 6VB
-6VB = -6kN
VB = 1kN

 

したがって、B点には、下向きの反力1kNが作用する。
したがって、D点のせん断力は1kN、曲げモーメント 1kN×2m= 2kN・m となる。


【第10問】曲げモーメント図に関する記述

図に示す片持梁ABにおいて、点Aに集中荷重P及び点Cに集中荷重3Pが同時に作用したときの曲げモーメント図として、正しいものはどれか。
ただし、曲げモーメント図は、材の引張側に描くものとする。


解説:

点Aの曲げモーメントは、ゼロ。点Aから点Cまで材の下側で直線的に曲げモーメントが増大し、点Cでは材の下が引張側となり、曲げモーメント=Pℓ/2。

 

点Cから逆向きの力が作用するため、点Bに向かって直線的に曲げモーメントは減少し、点Bでは材の上が引張側となり、曲げモーメント= Pℓ-3Pℓ/2 = -Pℓ/2。
したがって、2.の曲げモーメント図になる。


 

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2級建築施工管理技術検定 その5 第11問~第15問

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【第11問】コンクリートに関する一般的な記述

水セメント比が大きいほど、コンクリートの圧縮強度は大きくなる。

不適当

解説:

水セメント比は、W/C(W÷C 水とセメントの重量比)である。
Wは水water、Cはセメントcement。

したがって、水セメント比が大きいほど、水が多くセメントが少なくなるから、コンクリートの圧縮強度は小さくなる。


【第12問】日本産業規格(JIS)に規定するセラミックタイルに関する記述

裏連結ユニットタイルの裏連結材には、施工時に剥がすタイプと剥がさないタイプがある。


外壁の裏連結ユニットタイル(イメージ)

不適当

解説:

裏連結ユニットタイルは、複数のタイルのタイル裏面や側面を裏連結材(ネットなど)で連結しユニット化したもので、裏連結材は、施工時にそのまま埋め込む。


タイル裏側の裏連結材(イメージ)


【第13問】シーリング材に関する記述

シリコーン系シーリング材は、耐候性、耐久性に劣る。

不適当

解説:

シリコーン系シーリング材は、耐候性、耐久性に優れている。
耐候性、耐久性に優れているので、外部建具のガラス回りシーリングにも用いられる。


【第14問】内装材料に関する一般的な記述

強化せっこうボードは、芯のせっこうに油脂をしみ込ませ、強度を向上させたものである。


強化石膏ボード(天井石膏ボード イメージ)

不適当

解説:

強化せっこうボードは、芯のせっこうに無機質繊維を混入して、強度を向上させたものである。

参考に、各種ボードの特徴を次に記す。


【第15問】アスファルト舗装に関する記述

プライムコートは、路床の仕上り面を保護し、路床と路盤との接着性を向上させる役割を持っている。

不適当

解説:

プライムコートは、路盤の上に塗布する。

アスファルト舗装工事におけるプライムコートは、路盤の仕上げ後に散布し、アスファルト混合物層とのなじみを良くするなどの働きがある。
タックコートは、基層への表層の接着性を良くする。


 

ここまで、頑張って学んで下さった皆様は、次の公式サイト(一般財団法人 建設業振興基金)で公開されている直近の2級建築施工管理技術検定第一次検定問題にチャレンジしてみましょう。

50問中40問答えて、60%以上の正答で合格となり、2級建築施工管理技士補の国家資格取得となります。
https://www.fcip-shiken.jp/about/kako.html

今後も、毎回5問づつの問題と解説を月2回程度で、新たに公開していきます。

 お楽しみに!!

 

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