2級建築施工管理技術検定試験 その4
令和2年度後期学科試験問題の攻略

2級建築施工管理技士補合格講座

「2級建築施工管理技術検定試験 令和2年度後期学科試験問題の攻略」

ここからは、「2級建築施工管理技術検定試験 令和2年度後期学科試験問題の攻略」です。

全50問を順次公開していきます。
2級建築施工管理技術検定試験の概要についてはこちらに説明がありますのでご参照ください。
2級建築施工管理技術検定試験令和元年度後期学科試験問題の攻略

ひとつの記述に対して、その内容が「適当」か「不適当」かで回答してください。したがって、実際の試験問題の形式とは少し異なりますが、試験問題攻略の一助になるはずです。

さて、読者の皆様、国家資格の「2級建築施工管理技士補」の資格取得につながる次の問題にチャレンジしてみましょう。

次の問題の記述が、【適当】か【不適当】か、を答えなさい。

【第1問】換気に関する記述

第2種機械換気方式は、室内で発生した汚染物質が他室に漏れてはならない室の換気に適している。

不適当

解説:
第2種機械換気方式は、給気のみをファンで行う。
排気のみをファンで行う第3種機械換気方式が、室内で発生した汚染物質が他室に漏れてはならない室の換気に適している。

①第1種機械換気方式給排気ともファンで行う。最も確実に換気ができ、機械室や駐車場などで用いられます。

②第2種機械換気方式給気のみをファンで行う。室内が正圧(周囲の部屋より圧力が高い)となるため、汚れた空気の進入を防ぐクリーンルームなどで用いられます。

③第3種機械換気方式排気のみをファンで行う。室内が負圧(周囲の部屋より圧力が低い)となるため、室内で発生した汚染物質や臭気あるいは水蒸気などを他室に流出させたくない室(便所や浴室など)で用いられます。


【第2問】照明に関する記述

輝度は、光源の強さを表す量である。

不適当

解説:
光度は、光源(照明器具など光を発する源)からある方向への光の強さを表す量である。単位はcd(カンデラ)である。
したがって、問題文を正しく言うなら、「光度は、光源の強さを表す量である。」となる。

輝度は、光度を、その方向への光源の見かけの面積で割った値をいい、単位はcd/m2(= nt ニト)である。輝度が高すぎるとまぶしく疲れる。その他の用語:光束は、視感度に基づいて測定された単位時間あたりの光のエネルギー量をいい、単位はlm(ルーメン)である。


【第3問】吸音及び遮音に関する記述

遮音とは、壁などに入射する音を吸収又は透過させて反射させないようにすることをいう。

不適当

解説:
遮音とは、音を遮断することである。問題文の「音を透過させて」という記述は、意味が逆であるから、間違い。


【第4問】鉄筋コンクリート構造に関する記述

柱の最小径は、原則として、その構造耐力上主要な支点間の距離の1/20以上とする。

不適当

解説:
柱の最小径は、原則として、その構造耐力上主要な支点間の距離の1/15以上とする。(建築基準法施行令第77条(柱の構造)第五号)
柱の構造耐力上主要な支点間の距離とは、柱の内法高さのこと、一般には、上階の梁下からその階の梁天端までの寸法である。

柱の構造
D:柱径
H:構造耐力上主要な支点間の距離
DはHの1/15以上とする


【第5問】鉄骨構造の一般的な特徴に関する記述

構造体は、剛性が大きく、振動障害が生じにくい。

不適当

解説:
鉄筋コンクリート構造の方が、鉄骨構造に比べて、剛性が大きく、振動障害が生じにくい。


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2級建築施工管理技術検定試験 その4 第6問~第10問

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【第6問】鉄骨構造に関する記述

添え板(スプライスプレート)は、梁のウェブの座屈防止のために設ける補強材である。

不適当

解説:
スチフナーは、梁のウェブの座屈防止のために設ける補強材である。


【第7問】杭基礎に関する記述

場所打ちコンクリート杭工法には、アースオーガーを使用するプレボーリング拡大根固め工法がある。

不適当

解説:
場所打ちコンクリート杭工法には、アースオーガーを使用する工法はない。アースオーガーは、既製杭に用いる。問題文を正しく言うなら、「既製コンクリート杭工法には、アースオーガーを使用するプレボーリング拡大根固め工法がある。」となる。この工法は、既製コンクリート杭の先端の根固め部を拡大させる工法である。


【第8問】建築物の構造設計における荷重及び外力に関する記述

風圧力は、地震力と同時に作用するものとして計算する。

不適当

解説:
構造設計において、風圧力に対する構造計算と地震力に対する構造計算は独立に行う。


【第9問】単純梁に集中荷重が作用したときの反力に関する記述

図に示す単純梁に集中荷重P1及びP2が作用したとき、支点Aの反力は、6kNとなる。

適当

解説:
単純梁に集中荷重が作用する場合、両端の曲げモーメントはゼロとなる。
曲げモーメント= 力×距離
支点Aの反力をVAとする。
支点Bの曲げモーメントがゼロであるから、次の方程式が成り立つ。
VA×5 – 5×4 – 5×2=0
5VA=30
VA=6(kN)


【第10問】単純梁に等変分布荷重が作用したときの曲げモーメント図に関する記述

図に示す単純梁に等変分布荷重が作用したときの曲げモーメント図は、その右の図のようになる。ただし、曲げモーメント図は、材の引張側に描くものとする。

適当

解説:
単純梁の両端は、曲げモーメントがゼロとなる。

曲げモーメント=力×距離
図の等変分布荷重は、その重心位置が右から1/3の位置にあり、その位置の曲げモーメントが最大となる。
その重心位置に集中荷重が作用すると仮定すると、両端から直線的にその重心位置に向かって曲げモーメントが増大する。
等変分布荷重が作用する場合は、反力からの距離が増大すると共に、等変分布荷重による逆向きの曲げモーメントも生じるから、直線的よりも緩やかなカーブを描く曲げモーメント図となる。



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2級建築施工管理技術検定試験 その4 第11問~第15問

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【第11問】鋼の一般的な性質に関する記述

鋼は炭素含有量が多くなると、ねばり強さや伸びが大きくなる。

不適当

解説:
鋼は炭素含有量が多くなると、引張強度は増すが、脆くなり、ねばり強さや伸びが小さくなる。


【第12問】木材の一般的な性質に関する記述

木材の強度は、繊維飽和点以下では、含水率の減少とともに低下する。

不適当

解説:

木材の強度は、繊維飽和点以下では、含水率の減少とともに増加する。
木材の水分には、細胞壁内にある結合水とその外にある自由水とがある。繊維飽和点とは、結合水100%・自由水0%の状態で、含水率としては約30%の水分がある状態である。


【第13問】JIS (日本産業規格)に規定する建具の性能試験における性能項目に関する記述

遮熱性とは、熱の移動を抑える程度をいう。

不適当

解説:

遮熱性とは、日射熱を遮る程度をいう。
断熱性が、熱の移動を抑える程度をいう。


【第14問】防水材料に関する記述

アスファルトルーフィングは、有機天然繊維を主原料とした原紙にアスファルトを浸透、被覆し、表面側のみに鉱物質粒子を付着させたものである。

不適当

解説:

アスファルトルーフィングは、有機天然繊維を主原料とした原紙にアスファルトを浸透、被覆し、表裏全面に鉱物粒子を付着させたものである。


【第15問】鋼製巻尺を用いる距離の測定に関する記述

鋼製巻尺を用いる距離の測定において、距離の補正を行う場合、湿度による補正を行う。

不適当

解説:

鋼製巻尺を用いる距離測定において、距離の補正を行う場合、温度による膨張収縮の補正が必要なときがあるが、湿度による影響はない。


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2級建築施工管理技術検定試験 その4 第16問~第20問

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【第16問】防災設備に関する記述

劇場の客席に設ける客席誘導灯は、客席から一番近い避難口の方向の明示を主な目的とする避難設備である。


劇場(イメージ)

不適当

解説:
防災設備のうち、劇場の客席に設ける客席誘導灯は、避難上必要な床面照度の確保を主な目的とする避難設備である。


【第17問】空気調和設備に関する記述

定風量単一ダクト方式は、一定の風量で送風するシステムであり、負荷変動の異なる複数の空間に適するものである。

不適当

解説:
空気調和設備に関し、定風量単一ダクト方式は、一定の風量で送風するシステムであり、負荷変動の異なる複数の空間ごとに違う設定をすることはできない。部分的な負荷変動が小さい劇場やオーディトリアムに適している。


【第18問】墨出しに関する記述

逃げ墨をもとにして型枠などの位置に付ける墨を、親墨という。


墨出しの参考写真(駐車場の例)

不適当

解説:
墨出しに関して、逃げ墨(親墨のm返り)をもとにして型枠などの位置に付ける墨を子墨という。


【第19問】地業工事に関する記述

砂利地業で用いる砂利は、砂が混じったものよりも粒径の揃ったものとする。

不適当

解説:
砂利地業に使用する砂利は、再生クラッシャラン、切込砂利又は切込砕石とし、粒径が揃っていない砂混じりの方が良い。


【第20問】鉄筋の継手及び定着に関する記述

耐圧スラブが付く基礎梁主筋の継手の位置は、上端筋、下端筋ともスパンの中央とする。

不適当

解説:
耐圧スラブが付く基礎梁は下方からの地盤反力を受けるので、上端筋の継手の位置はスパンの端部とする。鉄筋は引張力を受け持つから、その継手は圧縮部分に設ける。


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2級建築施工管理技術検定試験 その4 第21問~第25問

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【第21問】型枠支保工に関する記述

パイプサポートに設ける水平つなぎは、番線を用いて緊結する。

不適当

解説:

パイプサポートの高さが3.5mを超える場合は、2m以内毎に水平つなぎを2方向に設置し、かつ、水平つなぎの変位を防止する。水平つなぎは単管パイプを使用し、パイプサポートと水平つなぎの緊結には、専用の根がらみクランプを使う。番線などは絶対使用しない。


【第22問】コンクリートの調合に関する記述

スランプは、工場出荷時における値を指定する。

不適当

解説:

コンクリートのスランプは、荷卸し地点における値を指定する。


【第23問】鉄骨の加工に関する記述

溶融亜鉛めっき高力ボルトの孔径は、同じ呼び径の高力ボルトの孔径よりも大きくする。


高力ボルトのイメージ(参考)

不適当

解説:

鉄骨の加工に関し、溶融亜鉛めっき高力ボルトの孔径は、同じ呼び径の高力ボルトの孔径と同じである。


【第24問】在来軸組構法における木工事に関する記述

土台の継手は腰掛けあり継ぎとし、継手付近の下木をアンカーボルトで締め付けた。

不適当

解説:

土台の継手は、腰掛けかま継ぎとし、アンカーボルトの位置が継手付近の場合は、押さえ勝手に上木を締め付ける。


【第25問】シーリング工事に関する記述

異種シーリング材を打ち継ぐため、先打ちシーリング材が硬化しないうちに、後打ちシーリング材を施工した。


シーリング材施工(参考)

不適当

解説:

異種シーリング材を打ち継ぐ場合は、先打ち材が十分硬化してから、後打ちを施工する。


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2級建築施工管理技術検定試験 その4 第26問~第30問

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【第26問】セメントモルタルによる床タイル圧着貼りに関する記述

タイルの貼付けモルタルは、塗り付ける厚さを5~7mmとし、1度に塗り付けた。


床タイル圧着貼り(イメージ)

不適当

解説:

セメントモルタルによる床タイル圧着貼りに関し、タイルの貼付けモルタルは、2層に分けて塗り付けるものとし、1層目はこて圧をかけて塗り付ける。1層2層合計の塗り厚は5~7mmとする。


【第27問】硬質塩化ビニル雨どいの工事に関する記述

軒どいの両端は、集水器に接着剤を用いて堅固に取り付けた。


住宅と雨どい(イメージ)

不適当

解説:

硬質塩化ビニル雨どいの工事に関し、軒どいの両端を集水器に取付ける場合は、伸縮を確実に吸収するように取付ける。


【第28問】セルフレベリング材塗りに関する記述

セルフレベリング材の流し込みは、吸水調整材塗布後、直ちに行った。

不適当

解説:

セルフレベリング材塗りに関し、セルフレベリング材の流し込みは、吸水調整剤塗布後、充分乾燥させてから行う。

尚、セルフレベリング材塗りは、雨天などにより、床コンクリートの金鏝仕上げが出来なかった時などに採用する工法で、粗面の床コンクリート面を、薄い仕上げ厚さで、平滑にすることができる。

セルフレベリングモルタルは流動性の高い材料で、流し込みながら金鏝で仕上げる。
尚、接着性を向上させるため、事前に、コンクリート下地面に吸水調整材を塗布し、充分に乾燥させた後に施工する。


【第29問】外部に面するサッシのガラス工事に関する記述

グレイジングチャンネルの継目の位置は、ガラスの下辺中央部とした。

不適当

解説:

外部に面するサッシのガラス工事に関し、グレイジングチャンネルをガラスに巻き付ける際、継目はガラスの上辺中央とし、すき間が生じないようにする。サッシへの雨水の侵入を防ぐためである。


【第30問】塗装工事に関する記述

高粘度、高濃度の塗料による厚膜塗装は、エアレススプレーではなくエアスプレーにより吹き付けた。

不適当

解説:

吹付け塗装には、エアスプレー方式とエアレススプレー方式がある。それぞれの特徴は以下の通り。

 

・エアスプレー方式:塗料を圧縮空気によって霧化させながら、その空気圧力でスプレーガンにより吹付け塗装する方法である。
適用できる塗料の種類に限界があり、あまり高い粘度では均一に霧化せず、低粘度に希釈するため一般に膜厚は薄い。また、塗装時に飛散が多く風の影響を受けやすいなどの欠点がある。

 

・エアレススプレー方式:塗料自体にポンプで20MPa程度(1MPa=1N/mm2=10kg/cm2)の圧力を加え、スプレーガンのノズルチップから霧化して吹き付ける方法である。
塗料自体に圧力を加えるもので、空気圧により霧化するため、高粘度・高濃度の塗料が塗装でき、厚膜に仕上げられ、飛散ロスも少なく、効率的な施工ができる。

 

問題文の、高粘度、高濃度の塗料による厚膜塗装は、ポンプで塗料に高圧を加えるエアレススプレー方式が適している。
エアスプレー方式は、低粘度、低濃度に薄めた均一な塗料を霧化するため、塗膜が薄くなる。
また、周囲への飛散も多い。


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2級建築施工管理技術検定試験 その4 第31問~第35問

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【第31問】ビニル床シート貼りにおける熱溶接工法に関する記述

溶接部のシートの溝部分と溶接棒は、250~300℃の熱風で加熱溶融した。

不適当

解説:

ビニル床シート張りにおける熱溶接工法に関し、溶接部のシートの溝部分と溶接棒は180~200℃の熱風で加熱溶融する(JASS26)。

あるいは、熱溶接機を用いて、床シートと溶接棒を同時に溶融し、溶接棒を余盛りが断面両端にできる程度に加圧しながら溶接する。


熱溶接(イメージ)


【第32問】内装改修工事における既存床仕上げ材の除去に関する記述

モルタル下地の磁器質床タイルの貼り替え部は、はつりのみを用いて手作業で存置部分と縁切りをした。

不適当

解説:

内装改修工事における既存床仕上げ材の除去に関し、モルタル下地の磁器質床タイルの張替え部は、ダイヤモンドカッター等で存置部分と縁切りしてから、電動はつり器具等を用いて撤去する。


【第33問】事前調査に関する記述

鉄骨工事の建方の事前調査として、日影による近隣への影響の調査をすることとした。

不適当

解説:

事前調査に関し、建物の日影による影響調査は、設計段階において検討する。


【第34問】仮設計画に関する記述

仮囲いは、工事現場の周辺の状況が危害防止上支障がない場合であっても、設ける必要がある。

不適当

解説:

仮設計画に関し、仮囲いは、工事現場の周辺の状況が危害防止上支障がない場合においては、設ける必要はない。


森林に囲まれた現場(イメージ)


【第35問】工事現場における材料の保管に関する記述

袋詰めセメントは、風通しのよい倉庫に保管する。


問題文のイメージ

不適当

解説:

袋詰めセメントの保管は、湿気による硬化と二酸化炭素による風化を避けるため、倉庫等で風に当たらないようにする。


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2級建築施工管理技術検定試験 その4 第36問~第40問

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【第36問】総合工程表の立案に関する記述

工程計画上のマイルストーン(管理日)は、工程上の重要な区切りを避けて計画する。

不適当

解説:

工程計画上のマイルストーン(管理日)は、工事の進捗を示す工程上の重要な区切りを示す指標である。例えば、上棟の日をマイルストーンとして設定する。


【第37問】バーチャート工程表に関する記述

工事全体を掌握することが容易で、作成しやすい。

適当

解説:

バーチャート工程表は、工事全体を掌握することが容易で、作成しやすい。


バーチャート工程表の例

 

 

しかし、異なる工事間の関連性を表しづらいため、多種類の関連工事間の工程調整には不向きである。

異なる工事間の関連性を表し易く、多種類の関連工事間の工程調整に向いているのはネットワーク工程表である。


ネットワーク工程表の例


【第38問】品質管理に関する記述

品質管理とは、品質計画に従って試験又は検査を行うことをいう。

不適当

解説:

品質管理は、プロセス管理である。プロセス(工程)を重視し、不良発生の要因を除き、目標品質を確保する。試験又は検査を行うことは、品質管理の一部に過ぎない。


【第39問】工事現場における試験に関する記述

鉄筋のガス圧接部のふくらみの直径の測定は、ダイヤルゲージを用いて行った。

不適当

解説:

鉄筋のガス圧接部の長さ(鉄筋径の1.1倍以上)やふくらみ(鉄筋径の1.4倍以上)の外観検査は、圧接部測定用ゲージ(ノギス)などを用いて行う。尚、ダイヤルゲージとは微小な変位や変形(短い直線距離)の基準からの差異などを正確に測るためのものである。

圧接部測定用ゲージ       ダイヤルゲージ


【第40問】鉄筋のガス圧接継手部の試験方法に関する記述

鉄筋のガス圧接継手部の試験として圧縮試験を行った。

不適当

解説:

鉄筋のガス圧接継手部の試験方法としては、外観試験、超音波探傷試験、引張試験がある。
圧縮試験は、コンクリートの試験方法である。

鉄筋の引張試験(イメージ)


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2級建築施工管理技術検定試験 その5 第41問~第45問

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【第41問】工事現場の安全管理に関する記述

ZE(ゼロエミッション)とは、作業に伴う危険性又は有害性に対し、作業グループが正しい行動を互いに確認し合う活動である。

不適当

解説:

KY(危険予知活動)・あるいはツールボックスミーティングは、作業グループが作業に伴う危険性に対し、正しい行動を互いに確認し合う活動である。
ZE(ゼロエミッション)とは、廃棄物のリサイクルなど環境への配慮(環境破壊をゼロにするなど)のことである。

KY(危険予知活動)の様子


【第42問】「労働安全衛生法」に定められている、型枠支保工の組立て等に関し、事業者の講ずべき措置に関する記述

事業者は、型枠支保工の組立て等の作業の方法を決定し、作業を直接指揮しなければならない。


型わく支保工の組立て(イメージ)

不適当

解説:

型わく支保工の組立て等作業主任者は、型わく支保工の組立て等の作業の方法を決定し、作業を直接指揮する。
尚、事業者とは、事業を行う者で、労働者を使用するものをいう。現場においては、元方事業者(元請事業者・元方事業者のうち、建設業および造船業に属する事業を行う者を特定元方事業者という)と下請事業者(関係請負人ともいう)がある。下請事業者が、作業を直接指揮しなければならない、という規定はない。


【第43問】「建築基準法」に定められている、用語の定義に関する記述

公衆浴場の浴室は、居室ではない。

不適当

解説:

居室とは、居住、執務、作業、集会、娯楽その他これらに類する目的のために継続的に使用する室をいう。公衆浴場の浴室も居室である。

 

公衆浴場では、営業時間中に多数の人が入れ代わり立ち代わり使用する。そのため居室となる。
住宅の浴室については条件に該当しないため居室とならない。

公衆浴場(イメージイラスト)


【第44問】「建築基準法」に定められている、居室の採光及び換気に関する記述

ふすま、障子その他随時開放することができるもので仕切られた2室は、居室の採光の規定に当たっては、1室とみなすことはできない。

不適当

解説:

ふすま、障子その他随時開放することができるもので仕切られた2室は、居室の採光の規定に当たっては、1室とみなすことができる。

間仕切りを開けたところ(イメージ)


【第45問】「建設業法」に定められている、建設業の許可に関する記述

国又は地方公共団体が発注者である建設工事を請け負う者は、特定建設業の許可を受けていなければならない。

不適当

解説:

国又は地方公共団体が発注者である建設工事である場合と、民間が発注者である場合とで、必要な許可に変わりはない。「特定建設業の許可」が必要か「一般建設業の許可」が必要かは、その建設工事における下請代金の総額による。詳細は、下に記す。

 

建設業の許可は、建設工事の種類ごとに、29業種に分けて与えられる。
更に、建設業の許可は、下請代金の総額によって「特別」か「一般」、あるいは、営業所の設置場所によって「大臣」か「都道府県知事」、それぞれの許可が必要となる。

特定建設業の許可を受けているものは、1件の工事に関して、下請負代金の総額に上限なく、工事を営むことが出来る。

 

一般建設業の許可の場合は、下請負代金の総額に上限がある(建築工事業では6,000万円未満、それ以外は4,000万円未満)。

尚、工事1件の請負代金の額が建築一式工事にあっては1,500万円に満たない工事又は延べ面積が150m2に満たない木造住宅工事、建築一式工事以外の建設工事にあっては500万円に満たない工事のみを請け負うことを営業とする者は、建設業の許可を必要としない。

 

大臣の許可を受けているものは、2つ以上の都道府県に営業所を設けることが出来る。都道府県知事の許可の場合は、その都道府県のみにしか営業所を設けることが出来ない。尚、都道府県知事の許可であっても、現場は他の都道府県であっても工事を行うことが出来る。
あくまでも、営業所の設置に関わる許可の違いである。


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2級建築施工管理技術検定試験 その5 第46問~第50問

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【第46問】「建設業法」に定められている、建設工事の請負契約書に記載しなければならない事項に関する記述

工事の完成又は出来形部分に対する下請代金の支払いの時期及び方法並びに引渡しの時期は、請負契約書に記載しなければならない。

不適当

解説:

建設工事の請負契約書には、下請代金の支払い等に関する事項の記載について、建設業法に規定されていない。具体的に言うと、Aが注文者でBと請負契約を締結する場合、Bがその下請Cに対する支払条件のことまで、記載しなければならないという規定はない。


【第47問】「労働基準法」に定められている、労働契約に関する記述

「就業の場所及び従事すべき業務に関する事項」は、労働契約の締結に際し、使用者が定め、原則として、労働者に書面で交付しなければばらない労働条件のひとつである。

適当

解説:

労働契約の締結に際し、就業の場所及び従事すべき業務に関する事項は、労働者に書面で交付しなければならない。


【第48問】「労働安全衛生法」に定められている、事業者による安全衛生教育に関する記述

新たに選任した作業主任者に対して、事業者は安全衛生教育を行わなくても良い。

適当

解説:

作業主任者に任命されるべき条件を持つものは、技能講習を修了し、安全に関し充分な知識を有している。したがって、「労働安全衛生法」上、事業者は新たに選任した作業主任者に対して、安全衛生教育を行わなくてもよい。

 

尚、事業者とは、事業を行う者で、労働者を使用するものをいう。現場においては、元方事業者(元請事業者)と下請事業者がある。
問題文は、下請事業者(労働者を雇う事業者)の義務について述べている。


【第49問】「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」に定められている、産業廃棄物に関する記述

建築物の地下掘削に伴って生じた土砂は、産業廃棄物である。

不適当

解説:

建築物の新築に伴い生じた土砂は、産業廃棄物ではない。下記の建設副産物の仕分けのうち、発生残土に該当する。

尚、建設現場で発生するものは、原則として産業廃棄物になる。たとえば、建築物の新築、改築で生じる端材・残材はもちろん、梱包材、段ボールなどの紙くず類も産業廃棄物となり、マニュフェストによる管理が必要となる。

 

一方、現場事務所で発生する生ごみやミスコピーの紙くずなどは、一般廃棄物となる。


【第50問】「道路法」に定められている、道路占用の許可に関する記述

屋上への設備機器楊重のために、ラフタークレーンを道路上に設置するためには、道路占用許可を受けなければならない。

不適当

解説:

道路上に何かを設置する場合、「道路使用許可」と「道路占用許可」の二種類があることと、その違いを覚える必要がある。
工事のための一時的な道路の使用のためには、「道路使用許可」を警察署長から受けなければならない。屋上への設備機器楊重のために、ラフタークレーンを道路上に設置することは、交通事故や交通渋滞を誘発する可能性があるため、それらを防止する対策(期間・時間帯・ガードマンの配置など)を講じて、警察署長に届け出る。

 

「道路占用許可」は、仮囲いが公道(歩道など)にはみ出してしまうなどの長期に渡る設置物がある場合に、道路管理者(国道なら国、市道なら市へ届け出る)から受けなければならない許可である。
次の写真は、街で見かけた工事現場の仮囲いに表示された道路占用許可書である。

道路占用許可書


 

ここまで、頑張って学んで下さった皆様は、次の公式サイト(一般財団法人 建設業振興基金)で公開されている直近の2級建築施工管理技術検定第一次検定問題にチャレンジしてみましょう。
50問中40問答えて、60%以上の正答で合格となり、2級建築施工管理技士補の国家資格取得となります。
https://www.fcip-shiken.jp/about/kako.html

 

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