2級建築施工管理技術検定試験 その3
平成30年度後期学科試験問題の攻略

2級建築施工管理技士合格講座

「2級建築施工管理技術検定試験 平成30年度後期学科試験問題の攻略」

ここからは、「2級建築施工管理技術検定試験 平成30年度後期学科試験問題の攻略」です。

全50問を毎週5問程度、公開していきます。
2級建築施工管理技術検定試験の概要についてはこちらに説明がありますのでご参照ください。
  2級建築施工管理技術検定試験令和元年度後期学科試験問題の攻略

出題内容は、ひとつの記述に対して、その内容が、「適当」か、「不適当」か、を答えてもらいます。したがって、実際の試験問題の形式とは少し異なりますが、試験問題攻略の一助になるはずです。

さて、読者の皆様、国家資格の「2級建築施工管理技士補」の資格取得につながる次の問題にチャレンジしてみましょう。

 

次の問題の記述が、【適当】か【不適当】か、を答えなさい。

 

【第1問】湿度及び結露に関する記述

露点温度とは、絶対湿度が100%になる温度である。

 


 

【第2問】照明に関する記述

照度は、点光源からある方向への光の強さを示す量である。

 


 

【第3問】色に関する記述

補色を対比すると、同化し、互いにあざやかさが失われて見える。

 


 

【第4問】木造在来軸組構法に関する記述

圧縮力を負担する木材の筋かいは、厚さ1.5cm以上で幅9cm以上とする。

 


 

【第5問】鉄筋コンクリート構造に関する記述

柱のせん断補強筋は、柱の上下端部より中央部の間隔を密にする。

 


 

第1問 解答

 

不適当

 

問題文を正しく述べると次の通りになる。

「露点温度とは、相対湿度が100%になる温度である。」
湿度には、相対湿度と絶対湿度がある。その違いを覚えよう。
相対湿度は、%で表す。天気予報などで用いられるのは相対湿度である。
絶対湿度は、㎏(㎏/㎏)で表す。
以上だけで、試験問題は解くことが出来る。

人にとって、空気は生きて行くために不可欠なもので、以下に、更に詳しく空気と湿度について説明する。

湿り空気とは水蒸気を含んだ空気で、乾き空気とは水蒸気をまったく含まない空気のことである。なお、大気中の空気は全て湿り空気である。

相対湿度は、日常的に使われているもので、一般に湿度といえば相対湿度を指す。
相対湿度とは、ある温度における湿り空気中の水蒸気の分圧と、その温度における水蒸気の飽和圧力との比を%で表したもので、気温が上がれば相対湿度は下がり、気温が下がれば相対湿度は上がる。
相対湿度[%]=湿り空気の水蒸気分圧/飽和湿り空気の水蒸気分圧

大気中には乾き空気と水蒸気があり、そのうち水蒸気が占める圧力が水蒸気分圧である。
他方、絶対湿度は乾き空気1㎏を含む湿り空気の水蒸気の質量のことで、気温や気圧の影響をほとんど受けない。単位は㎏/㎏で表す。

湿り空気中に占める水蒸気の重量が増加すると絶対湿度は増加するが、乾燥空気と共存できる水蒸気の量は気温によって限界(飽和状態)があり、温度が下がると小さくなる。飽和状態でない湿り空気も温度を下げていくといずれは飽和状態となる。このときの温度を露点温度という。露点温度とは、湿り空気の相対湿度が100%になるときの温度である。

 


 

第2問 解答

 

不適当

 

照度は、受照面(光に照らされている面)の明るさを表し、単位面積あたりに入射する光束の量をいい、単位はlx[ルクス]である。
点光源(照明器具など光を発する源)からある方向への光の強さを示す量は光度である。

 

街灯に照らされている歩道(イメージ)

 


 

第3問 解答

 

不適当

 

補色を並べると、互いに彩度を高め合ってあざやかさが増して見える。
補色とは、下図の色相環の相対する2色のことである。

 

 


 

第4問 解答

 

不適当

 

圧縮力を負担する筋違(すじかい)は、厚さ3cm以上で幅9cm以上の木材を使用しなければならない、と建築基準法施行令第45条第2項に規定されている。

 

 


 

第5問 解答

 

不適当

 

ここで述べられている柱のせん断補強筋とは、フープ(帯筋)を指す。
建築基準法施工令第77条(柱の構造)第1項第三号に次の規定がある。

柱のせん断補強筋(帯筋)の径は、6mm以上とし、その間隔は15cm(柱に接着する壁、はり及びその他の横架材から上方又は下方に柱の小計の2倍以内の距離にある部分においては、10cm)以下とする。つまり、柱のせん断補強筋は、柱の上下端部のほうが中央部より最小間隔は密に規定されているが、一般的には、柱のせん断補強筋の間隔は全て100mmと設計することが多い。

 

 


 

 

 

 

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2級建築施工管理技士合格講座 第6問~第10問

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次の問題の記述が、【適当】か【不適当】か、を答えなさい。

【第6問】鉄骨構造の接合に関する記述

問題:隅肉溶接は、母材の端部を切り欠いて開先をとり、そこに溶着金属を盛り込んで溶接継目を形づくるものである。

 

溶接の作業

 


 

【第7問】地盤に関する記述

水を多く含んだ粘性土地盤では、圧密が生じにくい。

 

粘性土地盤の例

 


 

【第8問】部材の応力度の算定に関する記述

引張応力度の算定には、部材の断面二次半径という数値を用いる。

 


 

【第9問】曲げモーメントに関する記述

下図のように片持ち梁に等変分布荷重が作用したとき、C点に生じる曲げモーメントは、4.5kN・mである。

 

 


 

【第10問】曲げモーメント図に関する記述

下図のように片持ち梁に集中荷重Pが作用したときの曲げモーメント図は、その下の図のようになる。ただし、曲げモーメント図は材の引張側に描くものとする。


 


 

第6問 解答

 

不適当

 

①隅肉溶接は、開先(V字形の切り欠き)をとらずに、母材と母材をまたぐ部分に三角形の断面をもつ溶着金属をつける溶接法である。

②完全溶込溶接は、開先(V字形の切り欠き)をとって、溶接する。

③部分溶込溶接は、溶込溶接だが、全断面を溶接しない。主として、せん断力に耐えるものとされる。一般に、箱形断面材のかどの溶接、あるいは、柱の継目等で用いられる。

 


 

第7問 解答

 

不適当

 

圧密とは、土中の上載荷重の影響を受けて、徐々に排水され土が圧縮されていく現象である。水を多く含んだ粘性土地盤では、圧力を受け続けると土粒子間にある水が徐々に排出されるので、圧密が生じやすい。

【圧密が生じやすい地盤への建築について】
水田や畑に建築物を建てるのは適しているとは言えないが、地盤を調査し改良することにより建てることは可能になる。

 


 

第8問 解答

 

不適当

 

引張応力度(σ)は、引張力(T)を部材の断面積(A)で除して算定する。
  σ=T/A
   単位
    σ:kN/cm2 など
    T:kN    など
    A:cm2   など

尚、断面二次半径は、座屈荷重算定の際、細長比の算定で用いる。

 


 

第9問 解答

 

不適当

 

等変分布荷重の合計値3kN/m×3m÷2=4.5kN
等変分布荷重の重心位置に集中荷重4.5kNが掛かっていると考える。三角形の重心は、2/3の位置にあるから、等変分布荷重の重心位置からC点までの距離は3mである。
したがって、C点の曲げモーメントは、4.5kN×3m=13.5kN となる。

 


 

第10問 解答

 

適当

 

曲げモーメント=力×距離 この公式だけで曲げモーメント図は書ける。

上図の片持ち梁の各部位を①②③とすると、①~②間は、①から離れるに連れて、集中荷重Pまでの距離が直線的に増えていくから、曲げモーメントも直線的に増大する。また、この間は材の左側が引張側になるので、曲げモーメント図は上のようになる。

②~③間は、集中荷重Pまでの距離が同じなので、曲げモーメントも変わらない。
この間は材の下側が引張側なので、曲げモーメント図は上のようになる。

 


 

 

 

 

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2級建築施工管理技士合格講座 第11問~第15問

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次の問題の記述が、【適当】か【不適当】か、を答えなさい。

【第11問】コンクリートに関する記述

コンクリートは、不燃材料であり、長時間火熱を受けても変質しない。

 


 

【第12問】セラミックタイルに関する記述

セメントモルタルによる外壁タイル後貼り工法で施工するタイルの裏あしの形状は、あり状としなくてもよい。

 


 

【第13問】シーリング材に関する記述

アクリルウレタン系シーリング材は、ガラス回り目地に適している。

 


 

【第14問】ボードの性質に関する記述

ロックウール化粧吸音板は、吸音性、耐水性に優れている。

 


 

【第15問】アスファルト舗装工事に関する記述

プライムコートは、路床の仕上がり面を保護し、路床と路盤との接着性を向上させる役割を持っている。

 


 

第11問 解答

 

不適当

 

コンクリートは、不燃材料ではあるが、長時間高温で熱せられると、強度が低下し変質する。

 


 

第12問 解答

 

不適当

 

セメントモルタルによる外壁タイル後貼り工法で施工するタイルの裏あしの形状は、あり状としなければならない。
なお、有機系接着剤によるタイル後貼り工法で施工するタイルには、裏あしがなくてもよい。

 


 

第13問 解答

 

不適当

 

ガラス回り目地に適したシーリング材は、シリコーン系シーリング材である。

 


 

第14問 解答

 

不適当

 

ロックウール化粧吸音板(岩綿吸音板)は、吸音性に優れているが、耐水性は劣る。
事務室の天井などで多く用いられるボードである。

ロックウール吸音板

 


 

第15問 解答

 

不適当

 

アスファルト舗装工事におけるプライムコートは、路盤の仕上げ後に散布し、アスファルト混合物層とのなじみを良くするなどの働きがある。

路床:土(地盤)  路盤:砕石  基層・表層:どちらもアスファルト混合物層

 


 

 

 

 

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2級建築施工管理技士合格講座 第16問~第20問

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次の問題の記述が、【適当】か【不適当】か、を答えなさい。

【第16問】建築物の電気設備に関する記述

漏電遮断器は、屋内配線の短絡や過負荷などの際に、回路を遮断するための装置である。

 

漏電遮断器

 


 

【第17問】給排水設備に関する記述

水道直結直圧方式は、水道本管から分岐した水道引き込み管に増圧給水装置を直結し、建物各所に給水する方式である。

 


 

【第18問】土工事に関する記述

動的な締固めを行うため、重量のあるロードローラーを使用した。

 


 

【第19問】鉄筋のかぶり厚さに関する記述

柱の最小かぶり厚さは、柱主筋の外側から確保する。

 


 

【第20問】型枠工事に関する記述

梁の側型枠の寸法はスラブ下の梁せいとし、取り付く底型枠の寸法は梁幅で加工した。

 


 

第16問 解答

 

不適当

 

屋内配線の短絡や過負荷などの際に、回路を遮断する装置は配線用遮断器である。
漏電遮断器は配線用遮断器と同様の機能を有する他に、漏電をも検知して回路を遮断する。
尚、漏電とは電気回路以外に電流が流れること。
短絡とはショートとも言い、回路上の2点間が直結されること。

 


 

第17問 解答

 

不適当

 

①水道直結直圧方式は、水道本管の圧力のみで直接各水栓に給水する方式で、一般に2階建て程度の小規模な建物に採用される。

②水道直結増圧方式は、水道引き込み管に増圧ポンプを接続して、10階程度の中規模な建物に採用される。問題文は、この水道直結増圧方式について述べている。

③高置水槽方式は、水道本管から引き込み、受水槽に一度貯水した水を、揚水ポンプによって屋上の高置水槽へ揚水し、そこから重力によって各階に給水する方式である。中~大規模建築物に採用される。

 

高置水槽

 

④ポンプ加圧方式は、水道本管から引き込み、受水槽に一度貯水した水を、加圧ポンプで各階に給水する方式である。中~大規模建築物に採用される。

 

問題文を正しく述べるなら次の通り。
「水道直結増圧方式は、水道本管から分岐した水道引き込み管に増圧給水装置を直結し、建物各所に給水する方式である。」

あるいは、
「水道直結直圧方式は、水道本管から分岐した水道引き込み管の水圧のみで、直接建物各所に給水する方式である。」

 


 

第18問 解答

 

不適当

 

動的な締固めは、重量と振動により締め固めるもので、起震装置付きのロードローラーなどを起震させて用いる。
重量のあるロードローラーを起震させずに用いる場合の作業は、静的な締固めと呼ぶ。

動的な締固めを行うための起震装置は、手動式、タイヤ式、鉄輪式などのロードローラー全ての方式に取り付けられていることが多く、機械の自重の他に起振力で締固めの効果を上げようとするものである。尚、振動の向きは垂直方向である。

 

ロードローラー

 


 

第19問 解答

 

不適当

 

柱の最小かぶり厚さは、フープ(帯筋)の外側表面から確保する。
柱の主筋の外側にはフープがある。この一番外側にある鉄筋の外側表面から、規定の最小かぶり厚さを確保しなければならない。

 

 


 

第20問 解答

 

不適当

 

梁せいとは、梁の高さ方向の寸法をいう。梁型枠は、底板か側板を伸ばした納まりとする。

 

 


 

 

 

 

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2級建築施工管理技士合格講座 第21問~第25問

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次の問題の記述が、【適当】か【不適当】か、を答えなさい。

【第21問】型枠の存置に関する記述

せき板を取り外すことができるコンクリートの圧縮強度は、梁下と梁側とでは同じである。

 


 

【第22問】鉄骨工事における錆止め塗装に関する記述

素地調整を行った鉄鋼面は、素地が落ち着くまで数日あけて錆止め塗装を行った。

 


 

【第23問】在来軸組構法の木工事に関する記述

火打梁は、柱と梁との鉛直構面の隅角部に斜めに入れた。

 


 

【第24問】木造建築物の分別解体に関する記述

外壁の断熱材として使用されているグラスウールは、細断しながら取り外した。

 

取外し前のグラスウール

 


 

【第25問】屋上アスファルト防水工事に関する記述

平場のルーフィングと立上りのルーフィングとの重ね幅は、100mmとした。

 


 

第21問 解答

 

不適当

 

せき板を取り外すことができるコンクリートの圧縮強度は、梁下の場合、設計基準強度の50%以上、梁側の場合、50kg/cm2(5N/mm2)以上であり、梁下と梁側とでは異なる。なお、梁下のせき板は、一般にはコンクリート強度が100%発現した後に、支柱(サポート)を撤去してから取り外す。

 


 

第22問 解答

 

不適当

 

素地調整を行った鉄鋼面は、錆びやすいので、直ちに錆止め塗装を行う。
尚、工場で錆止め塗装を行わない部分は、コンクリートに埋め込まれる部分・高力ボルト摩擦接合の摩擦面・工事現場溶接部などである。(特記仕様書による)

素地調整とは、塗装工事前に行う塗装を綺麗に長く保たせる為の、塗装する素材の粉化物、ゴミ等の不純物を除去する清掃作業工程のことです。

 


 

第23問 解答

 

不適当

 

火打梁は、桁と梁の交差部の水平構面の隅角部に斜めに入れ、地震や風などに対する骨組みの水平面の補強をするために用いる。

 

 


 

第24問 解答

 

不適当

 

天井、床、外壁等に断熱材として使用されているグラスウールは、手作業で撤去し、撤去にあたっては、可能な限り原形を崩さないように努める。

 

グラスウール(購入時のイメージ)

 


 

第25問 解答

 

不適当

 

立上りと平場のルーフィング類は別々に張り付け、立上り部のルーフィング類を各層とも平場のルーフィング類に150mm以上重ねて張り付ける。ただし、立上りの高さが400mm未満の場合は、平場のルーフィング類をそのまま張り上げることができる。尚、平場同士の重ねは100mm以上とする。

ルーフィングとは、溶融アスファルトと共に層を重ねることによって防水性能を高める「防水シート:不織布原反に、アスファルトを浸透、被覆したものなど」のことです。 

ルーフィングを敷く

 

施工後

 


 

 

 

 

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2級建築施工管理技士合格講座 第26問~第30問

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次の問題の記述が、【適当】か【不適当】か、を答えなさい。

【第26問】内壁空積工法による張り石工事に関する記述

一般部の石材は、縦目地あいばに「だぼ」及び「引き金物」を用いて据え付けた。

 


 

【第27問】金属材料の表面処理及び表面仕上げに関する記述

ステンレスの表面に腐食溶解処理して模様を付けたものを、エンボス仕上げという。

 

エンボス仕上げ(イメージ)

 


 

【第28問】コンクリート壁下地のセメントモルタル塗りに関する記述

上塗りの塗り厚を均一にするため、中塗り後、むら直しを行った。

 


 

【第29問】鋼製建具に関する記述

フラッシュ戸の組立てにおいて、中骨は鋼板厚さ1.6mmとし、600mm間隔で設けた。

 


 

【第30問】塗装の素地ごしらえに関する記述

モルタル面の吸込止めは、パテかいを行った後に、シーラーを全面に塗り付けた。

 

モルタル壁(素地ごしらえ前)

 


 

第26問 解答

 

不適当

 

石工事における「だぼ」は、横目地あいばに取付ける。

 

用語を解説する

あいば(合端) 石の端の部分のこと
だぼ 家庭での組立て用の食器棚や本棚の棚を支えるために棚下に4か所差し込む金属製のピンと同様な金物
「だぼ」によって、下段の石とその上に取り付ける石の面が段差無くきれいにそろう
引き金物 コンクリート壁などの下地と石材を緊結する金物

 


 

第27問 解答

 

不適当

 

ステンレスの表面に腐食溶解処理にて模様を付けた表面仕上げを、エッチング仕上げという。

エンボス仕上げは、エッチング又は機械的に模様を彫り込んだエンボス用ロールで圧延して、凹凸の浮出し模様を付けた仕上げである。

 

エッチング仕上げ(イメージ)

 


 

第28問 解答

 

不適当

 

コンクリート壁下地のセメントモルタル塗りに関し、下地の凹凸が激しい、つまり、むらが著しいときは、下塗りの後、むら直しを行う(凹部にモルタルを塗る)。そして、中塗り、上塗りが均等な仕上げ厚さになるようにする。

 

 


 

第29問 解答

 

不適当

 

フラッシュ戸の組立てにおいて、中骨の鋼板厚さは1.6mm以上とし、間隔は300mm以下に配置する。

尚、フラッシュ戸とは、平らな鋼板を張った戸のことである。

 

 


 

第30問 解答

 

不適当

 

モルタル面の素地ごしらえの作業手順は次の通り。

 モルタルの乾燥
   ↓
 汚れ・付着物除去
   ↓
 シーラー塗り(吸込止め)
   ↓
 穴埋め・パテかい
   ↓
 研磨紙ずり
   ↓
 パテしごき
   ↓
 研磨紙ずり

パテは、モルタル面素地に直接塗るとはく離を生ずるおそれがあるので好ましくない。

 


 

 

 

 

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2級建築施工管理技士合格講座 第31問~第35問

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次の問題の記述が、【適当】か【不適当】か、を答えなさい。

【第31問】壁のせっこうボード張りに関する記述

せっこう系直張り用接着剤の盛上げ高さは、接着するボードの仕上がり面までの高さとした。

 


 

【第32問】カーテンに関する記述

カーテンレールがダブル付けのカーテンボックスの奥行き寸法は、100mmとした。

 


 

【第33問】工事契約後に現場で行う事前調査に関する記述

防護棚を設置するため、敷地地盤の高低及び地中埋設配管の状況を調査することとした。

 


 

【第34問】仮設計画に関する記述

仮囲いを設けなければならないので、その高さは周辺の地盤面から1.5mとすることとした。

 


 

【第35問】建築工事に係る申請に関する記述

歩道に工事用仮囲いを設置するため、道路占用の許可を警察署長に申請した。

 


 

第31問 解答

 

不適当

 

せっこう系直張り用接着剤(GLボンド)は、仕上がり面までの寸法の2倍以上の高さまでコンクリート面に左官ゴテでダンゴ状に塗り付ける。(この工法はGL工法とも言う***コンクリート面に直接せっこうボードを張る工法)

 


 


 

第32問 解答

 

不適当

 

カーテンボックスの奥行き寸法は、カーテンレールをシングルで取り付ける場合とダブルで取り付ける場合で違い、シングル付けの場合の奥行き寸法は100mm以上、ダブル付けの場合の奥行き寸法は180mm以上とする。

 

 


 

第33問 解答

 

不適当

 

防護柵(朝顔)は、工事現場からの工具、資機材等の落下による燐家、一般交通に供される場所への危害防止のため、外部足場の外側面にはね出して設置する仮設構造物である。したがって、敷地地盤の高低や地中埋設管の調査の必要性はない。

 

 


 

第34問 解答

 

不適当

 

仮囲いの高さは、地盤面から1.8m以上としなければならない。

 

 


 

第35問 解答

 

不適当

 

道路に関しては、「道路占用の許可」と「道路使用の許可」の2種類がある。
仮囲いを歩道にはみ出して設置する。
あるいは、防護棚(朝顔)を道路の上部にはみ出して設置する。
あるいは、工事用電力の引込みのために仮設電柱を道路に設置する。

このように長期に渡って、何かを敷地からはみ出して道路上に設置するためには、道路占用許可申請書を、道路管理者(国道なら国、県道なら県・都道なら都、市道なら市)に提出する。

コンクリート打設のため、道路上にポンプ車や生コン車を駐車させる。
あるいは、鉄骨荷揚げのために、道路上にラフタークレーンやトレーラーを駐車させる。

このように一時的に道路を使用するために必要な道路使用許可申請書は、警察署長に提出する。なぜなら、一時的な道路使用は、交通事故防止が重要であるから、期間・時間帯・ガードマンの配置などの対策を明示し、警察署長の許可を得る。

次の写真は、街で見かけた工事現場の仮囲いに表示された道路占用許可書である。

 

 


 

 

 

 

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2級建築施工管理技士合格講座 第36問~第40問

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次の問題の記述が、【適当】か【不適当】か、を答えなさい。

【第36問】工程計画及び工程管理に関する記述

山積工程表は、同種の作業を複数の工区や階で繰り返し実施する場合、作業の所要期間を一定にし、各作業班が工区を順々に移動しながら作業を行う手順を示した工程表である。

 


 

【第37問】バーチャート工程表に関する記述

バーチャート工程表は、各作業の順序関係を、明確に把握することができる。

 


 

【第38問】用語に関する記述

マニフェストは、品質管理のための管理表である。

 


 

【第39問】品質管理のための試験に関する記述

鉄骨工事において、高力ボルト接合部の締付けの検査のため、超音波探傷試験を行った。

 


 

【第40問】コンクリートの試験に関する記述

スランプの測定値は、スランプコーンを引き上げた後の、平板からコンクリート最頂部までの高さとした。

 


 

第36問 解答

 

不適当

 

山積工程表は、日々の作業員数や機械工具などの数量を縦軸に、横軸は時間軸として表す。
また、この数量が工事期間中一定になるように工程を見直すことを山崩しという。

問題文のように、繰り返される作業の所要時間を一定にして、その手順を示した工程表とは、タクト工程表のことである。

 

 


 

第37問 解答

 

不適当

 

バーチャート工程表は、手軽に作成でき工事全体を理解し易いが、各作業の関連性は表現しにくい。ネットワーク工程表の方が、〇と→で、各作業の順序関係を、明確に表すことが出来る。

 

 

 


 

第38問 解答

 

不適当

 

マニフェストは、産業廃棄物の管理票である。品質管理とは関係がない。

マニュフェストによって、産業廃棄物が、適切に、現場から搬出~運搬~中間処分~最終処分されることを管理する。

 


 

第39問 解答

 

不適当

 

超音波探傷試験は、鉄骨の溶接部や鉄筋の圧接部の欠陥の有無を調べるものである。

溶接内部に気泡などの空洞があれば、超音波のエコー画像により、その溶接欠陥の存在を知ることが出来る。
サンプルを切断することなく検査できるので、非破壊検査とも言う。

 


 

第40問 解答

 

不適当

 

スランプは、スランプコーンを引き上げた後、コンクリート頂部の下がりを0.5cm単位で測定した値である。

 

 

生コン受入検査の様子

 

スランプ試験

 


 

 

 

 

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2級建築施工管理技士合格講座 第41問~第45問

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次の問題の記述が、【適当】か【不適当】か、を答えなさい。

【第41問】作業主任者に関する記述

ALCパネルの建て込み作業には、作業主任者の選任が必要である。

 


 

【第42問】足場に関する記述

枠組足場に使用する作業床の幅は、30cm以上とした。

 


 

【第43問】「建築基準法」で定められた、完了検査の申請に関する記述

工事施工者は、建築物の工事を完了したときは、建築主事又は指定確認検査機関の完了検査を申請しなければならない。

 


 

【第44問】「建築基準法」で定められた、採光のための窓その他の開口部に関する記述

地上階にある寄宿舎の寝室には、採光のための窓その他の開口部を設けなければならない。

 


 

【第45問】「建設業法」で定められた、建設業の許可に関する記述

許可を受けた建設業の業種の区分について変更があったときは、その旨の変更届出書を提出しなければならない。

 


 

第41問 解答

 

不適当

 

建築工事と関係のある作業主任者は次の通りであり、ALCパネルの建て込みについては規定されていない。
① ガス溶接作業主任者
② コンクリート破砕器作業主任者
③ 地山の掘削作業主任者
④ 土止め支保工作業主任者
⑤ 型枠支保工の組立て等作業主任者
⑥ 足場の組立て等作業主任者
⑦ 建築物等の鉄骨の組立て等作業主任者
⑧ 木造建築物の組立て等作業主任者
⑨ コンクリート造の工作物の解体等作業主任者
⑩ 酸素欠乏危険作業主任者
⑪ 有機溶剤作業主任者
⑫ 石綿作業主任者

以上のように、危険性の高い作業に作業主任者の選任が必要である。ALCパネルは軽量のため、危険性は比較的少ない、と覚えると良い。

ALC板は、高温高圧蒸気養生された軽量気泡コンクリートの板で、屋根(非歩行用)、床、外壁及び間仕切壁に用います。特徴は、軽量で断熱性・耐火性に優れていることで、主に鉄骨造の建築物に使用されます。

パネルの寸法は各種あります。
厚さは、75mm、80mm、100mm、120mm、125mm、150mmなどがあります。
幅は、600mmを標準として製造されています。

 


 

第42問 解答

 

不適当

 

通路及び足場に関し、吊り足場の場合を除き、作業床の幅は40cm以上、床材間の隙間は3cm以下、床材と建地との隙間は12cm未満とする。

また、枠組足場においては、原則として、交さ筋かい及び高さ15~40cmの桟、若しくは、高さ15cm以上の幅木、あるいはこれらと同等以上の機能を有する設備や手摺枠を設けなければならない。また、作業のため物体が落下することにより、労働者に危険を及ぼすおそれのあるときは、高さ10cm以上の幅木、メッシュシート若しくは防網又はこれらと同等以上の機能を有する設備を設ける。

 

枠組足場解体作業の様子

 


 

第43問 解答

 

不適当

 

建築主は、建築物の工事を完了したときは、建築主事又は指定確認検査機関の完了検査を申請しなければならない。

 


 

第44問 解答

 

適当

 

住宅、学校、病院、診療所、寄宿舎、下宿その他これに類する建築物の居室(居住のための居室、学校の教室、病院の病室その他)には採光のための窓その他の開口部を設ける。

 


 

第45問 解答

 

不適当

 

建設業の許可は、建設工事の種類ごとに、29業種に分けて与えられる。許可を受けた建設業の業種の区分について変更があったときは、変更届出書ではなく、新たに許可の申請をしなければならない。

 


 

 

 

 

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2級建築施工管理技士合格講座 第46問~第50問

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次の問題の記述が、【適当】か【不適当】か、を答えなさい。

【第46問】「建設業法」に定められた、工事現場における技術者に関する記述

元請負人の特定建設業者から請け負った建設工事で、元請負人に監理技術者が置かれている場合は、施工する建設業の許可を受けた下請負人は主任技術者を置かなくてもよい。

 


 

【第47問】「労働基準法」に関する記述

「動力により駆動される土木建築用機械の運転の業務」に、満17歳の者を就かせた。

 

工事現場(イメージ)

 


 

【第48問】「労働安全衛生法」に定められた、報告に関する記述

事業者は、安全衛生推進者を選任したとき、所轄労働基準監督署長へ報告書を提出しなければならない。

 


 

【第49問】「建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律(建設リサイクル法)」に定められた、特定建設資材に関する記述

内装工事に使用するパーティクルボードは、特定建設資材である。

 


 

【第50問】「騒音規制法」に定められた、指定地域内における特定建設作業の届出書に関する記述

特定建設作業を伴う建設工事の施工に際し、市町村長への届出書には、仮設計画図を添付しなければならない。

 


 

第46問 解答

 

不適当

 

建設業者は、下請負人であっても請け負った建設工事を施工するときは、元請負人に監理技術者が置かれている場合においても、当該工事現場に主任技術者を置かなければならない。

 


 

第47問 解答

 

不適当

 

使用者は、「動力により駆動される土木建築用機械の運転の業務」に、満18歳に満たない者を就かせてはならない。

下の写真のような機械(バックホウ)の運転を間違うと、近傍の作業員を巻き込んだ重大災害につながるため、満18歳未満の運転を認めていない。

 

 


 

第48問 解答

 

不適当

 

安全衛生推進者を選任したときは、その氏名を事業場の見やすい箇所に掲示する等により関係労働者に周知させなければならないが、所轄労働基準監督署長に報告する定めはない。
尚、総括安全衛生管理者・安全管理者・衛生管理者・産業医を選任したときは、所轄労働基準監督署長へ報告書を提出しなければならない。
以上の知識だけでこの問題は解けるが、以下に更に詳しく安全衛生管理体制について解説する。

総括安全衛生管理者・安全管理者・衛生管理者・産業医・安全衛生推進者の選任を必要とするのは、個別事業場である。つまり、自社の労働者のみの安全衛生管理体制である。

総括安全衛生管理者・安全管理者・衛生管理者・産業医・安全衛生推進者を選任すべき事業場の規模は以下の通り。規模を示す労働者数は、自社のみの労働者数である。

総括安全衛生管理者(建設業では労働者数常時100人以上で選任)・安全管理者(同50人以上で選任)・衛生管理者(同50人以上で選任)・産業医(同50人以上で選任)・安全衛生推進者(同10人以上50人未満で選任)。これは、個別事業場の安全衛生管理体制であるから、実際面では作業所の規模が法定のものに達しないものが大部分である。つまり、本社・支店・大規模現場の事務所のみが、この労働者数の規模を満たすため、該当することになる。

建築現場においては、請負契約関係下にある複数の事業者が混在して事業を行うことから生じる労働災害を防止するための安全衛生管理体制が必要となる。したがって、安全衛生管理体制は、元方事業者・関係請負人を合わせた労働者の数で規定される。統括安全衛生責任者・元方安全衛生管理者(労働者数常時50人以上で選任)、店社安全衛生管理者(S造・SRC造の建築工事では労働者数常時20人以上50人未満で選任、その他の工事では選任は不要)が該当する。

※注:土木工事の、ずい道工事・圧気工事・市街地橋梁工事では、上記の50人が30人になる。

 


 

第49問 解答

 

適当

 

特定建設資材とは、建設資材廃棄物となった場合、その再資源化が資源の有効利用と廃棄物の減量で特に有効、且つ経済性の面で制約が著しくないものである。具体的には次の通りである。

第1項 コンクリート
第2項 コンクリート及び鉄から成る建設資材
第3項 木材
第4項 アスファルト・コンクリート

パーティクルボードは、木材の小片を原料とした木質ボードの一種であり、第3項の木材に該当することから特定建設資材である。

 

パーティクルボード

 


 

第50問 解答

 

不適当

 

特定建設作業を伴う建設工事の施工に際し、当該作業開始の7日前までに市町村長に届けなければならない事項は次の通りである。

1.氏名または名称及び住所並びに法人にあっては、その代表者の氏名
2.特定建設作業の場所及び実施の期間
3.騒音の防止の方法
4.その他環境省令で定める事項
5.当該特定建設作業の場所の付近の見取図
6.特定建設作業の開始及び終了の時刻

以上の通り、届けなければならない事項に、仮設計画図は定められていない。

仮設計画図の例(特定建設作業の届け出には必要ない)

 


 

今後も、毎回5問づつの問題と解説を週1回程度で、新たに公開していきます。

お楽しみに!!

 

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