速報、令和2年度2級建築施工管理技術検定実地試験の正答と解説

令和2年度2級建築施工管理技術検定学科試験の問題・正答肢配点、実地試験の問題は、次のサイトをご覧ください。
https://www.fcip-shiken.jp/about/kako.html

令和2年度2級建築施工管理技術検定実地試験の正答例は以下の通りです。

 

【問題1】

以下の解答例のうち、いずれかを書けばよい。(あくまでも一例に過ぎない)

【解答例】
工事概要

イ)工事名 〇〇プロジェクト
ロ)工事場所 東京都〇〇区〇〇〇丁目〇番地
ハ)工事の内容 用途はオフィス・店舗、構造はS造、階数は11F-PH1、延べ面積約84,000m3、外部仕上げはフッ素樹脂塗装PC板+アルミカーテンウォール、内部仕上げは、床:OAフロア+タイルカーペット、巾木:ソフト巾木、壁:石膏ボード+クロス貼り、一部金属パネルパーティション、天井:岩綿吸音板
ニ)工期 2019年3月~2021年3月
ホ)あなたの立場 建築工事係
ヘ)業務内容 建築施工管理全般

 

1.工期に遅れることのないよう工程を管理する上で、各項目の手配や配置をする際、
 留意した内容と着目した理由を工種名をあげて記載

材料(本工事材料、仮設材料)
A 仮設工事のうち外部足場組立工事の際、足場材の発注漏れや数量不足による工程遅延が生じないように、足場の図面を細部まで検証し、足場の各部材の数量を拾い、工程表に則って、足場材の搬入計画を立案し、工事一週間前までに足場材リース会社に連絡した。
B 鉄骨工事で使用する高力ボルトが品薄状態のため納期に2ケ月程度かかるとの情報があったため、早期に数量積算を行い早期に発注することによって、現場への納入を予定通り行うことが出来た。

参考:国土交通省の広報発表より

国土交通省では、2018年夏頃からの高カボルトのひっ迫を受け、高カボルトの重複発注や先行発注、水増し発注等不確定要素の高い発注を抑制し、納期,納入先が明確な注文から優先的に供給できるよう、2019年5月に標準的な『発注様式』を作成し、同月及び11月に ボルトメーカー、鉄骨ファプリケーター、建設業界等に活用徹底を要請しました。
こうした対策により今股、第4回目となる『高カボルトの需給動向等に関するアンケート調査』を実施したところ、納期は大幅に改善さ れ、概ね需給のひっ迫が収束丨こ向かっている状況です。
なお、納期については混乱前の水準までは、改善していない状況ですので、引き続き建設業団体等に対し、『発注様式』の活用の徹底 を本日付で再度要請しましたので、公表いたします。
工事用機械・器具・設備
A 鉄骨工事の際、工程通りに建方が進捗するように、一日に組み立てるべき総鉄骨ピース数を算出し、クレーン1台・鉄骨弋1チームが組み立てる鉄骨のピース数を30ピース/日として、必要なクレーンの台数を計画し、タワークレーン及びクローラークレーンを配置した。
B 鉄骨の耐火被覆(巻付け耐火材)のための足場として高所作業車を使用し、作業チームの数に応じた台数を手配した。また、工程に遅延が生じたときは、作業チームを増やすと共に、高所作業車の台数を追加した。
※この記述は、他の職種でも使える内容である。
作業員(交通誘導警備員は除く)
A 鉄骨工事の際、工程通りに建方が進捗するように、一日に組み立てるべき総鉄骨ピース数を算出し、クレーン1台・鉄骨弋1チームが組み立てる鉄骨のピース数を30ピース/日として、必要な鉄骨弋のチーム数と人数を計画し、鉄骨弋専門工事業者と事前に打ち合わせを行い、鉄骨建方工事を開始した。
B 鉄骨の耐火被覆工事(巻付け耐火材)の工程管理をバーチャート工程表に進捗を赤塗りして管理し、工程に遅延が生じたときは耐火材巻付けの作業員を増員した。
※この記述は、他の職種でも使える内容である。
C 東京都内の現場だったが、東京は現場が多いために型枠工が不足していた。その対策として、2工区のうちのひとつを東京の型枠専門工事業者に、もうひとつの工区を、東北の型枠専門工事業者に発注した。それによって、予定通り、型枠工の人数を確保することが出来、工期を守ることが出来た。
※この記述は、型枠工以外の職種でも使える内容である。

 

 

2.工期を短縮するための有効な方法や手段

鉄筋コンクリート造建物の躯体工事に鉄筋先組み工法を採用することにより、柱・梁などの鉄筋を地組ヤードで先行して組み立て、組み上がったものをストックし、現場工程に従って、クレーンで所定の位置にセットしていくため、躯体工程を短縮することが出来る。工期短縮以外の効果としては、地組ヤードでの鉄筋組立となるため、高所作業が減り、安全管理上も有効なことである。


(柱鉄筋地組ヤード)
鉄筋コンクリート造建物の躯体工事にPC工法を採用することにより、現場での型枠・鉄筋・コンクリートの作業量が減り、工期を短縮することが出来る。工期短縮以外の効果としては、PC工場での製品管理となるため高品質の部材を製作することが出来ることである。


(PC大梁取付工事の様子)
豪雪地帯の現場の躯体工事において、当初の計画では冬期期間中は工事休止の予定だったが、現場に養生上屋を設けて、冬期期間中も躯体工事を実施することにより、工期を短縮した。工期短縮以外の効果としては、コンクリート打設後の採暖養生が効率的になった。
早強コンクリートを使用することにより、型枠支保工の解体時期を早め、早期に設備工事・仕上工事を開始することが出来るようになり、工期を短縮することが出来る。工期短縮以外の効果としては、早強ポルトランドセメントは低温でも強度を発揮する特性があるため、冬期工事にも適している。

 

参考:建築工事標準仕様書・同解説JASS5 鉄筋コンクリート工事から

RC造の階段をS造に変更した。RC造の階段は、型枠工も鉄筋工も手間がかかるため工場製作のS造に変更することにより、工期短縮が可能となる。工期短縮以外の良い影響としては、階段の設置を先行して行うことが出来るので、躯体工事期間中の作業員の安全な昇降設備として有効なことである。
スラブにオムニア板(ハーフPC板)を採用することにより、型枠と鉄筋の工事量削減をし、工期短縮につなげた。工期短縮以外の良い影響としては、オムニア板は工場製作なので、かぶりなどの品質管理がしやすく、高品質な躯体につながることである。
外装金属パネルのユニット化(鉄骨下地と共にユニット化)・地組み工法を採用することにより、工期短縮につなげた。具体的には、地上に複数の地組みヤードを設け、そこで鉄骨下地と金属パネルを高所作業車を使って組み立て、随時、タワークレーンで楊重し、取り付けた。工期短縮以外の良い影響としては、無足場で金属パネルの取り付けが出来ることである。

 

 

【問題2】
a. 帯筋:鉄筋コンクリートの柱の主筋に、所定の間隔で巻き付けた水平方向の鉄筋。 施工上留意すべきことは、フックおよび継手の位置は交互とする。
b. 改質アスファルトシート防水トーチ工法・密着露出仕様:改質アスファルトシートの裏面および下地をトーチであぶり、下地に全面密着させる仕様。施工上留意すべきことは、露出防水用改質アスファルトシートの砂面に改質アスファルトシートを重ね合わせる場合、重ね部の下部のシートの砂面をあぶり砂を沈めるか、あるいは砂をかき取って、張り重ねる。
c. 機械ごて:床コンクリートを打設した後、平滑に仕上げるための機械で旋回するこてが装着されている。施工上留意すべきことは、ある程度コンクリートが硬化し、機械が乗れる状況になってから使用すること。
d. クローラークレーン:キャタビラのついた移動式クレーン。施工上留意すべきことは、楊重しながら移動してはならない。
e. コンクリートのブリーディング:コンクリート打設後、材料の沈降や分離によって表面に水が浮き出ること。施工上留意すべきこととしては、ブリーディングに伴って生ずるレイタンスを除去し、健全なコンクリート面を露出させて、上階の柱や壁のコンクリートを打ち継ぐこと。あるいは、タンピングを適切に行い、ブリーディングの発生を抑制する。
f. スタッド溶接:S造の鉄骨梁上部に溶接しスラブとの一体性を持たせるための金物。施工上留意すべきこととしては、発電機など専用の電源を使用すること。
g. せっこうボード張りにおけるコーナービード:せっこうボードの出隅部(コーナー)を補強する部材。施工上留意すべきこととしては、コーナーに沿って真っ直ぐに取り付けること。
h. タイル張りのヴィブラート工法:タイル張り用の振動機によってタイルを張付けモルタルに埋め込むようにして張り付ける工法。施工上留意すべきこととしては、上部より下部へと張り進めるが、まず1段置きに水糸に合わせて張り、そのあと間を埋めるようにして張る。(上部より続けて張ると、タイルのずれが起きやすく目地通りが悪くなる)
i. 天井インサート:コンクリートスラブに吊りボルトを取付けるために、コンクリート打設時にあらかじめスラブ下面に埋め込む金物。施工上留意すべきこととしては、インサートの間隔は900mm程度とし、端部からは150mm以内に吊りボルトが配置できるように取り付ける。
j. 床付け:土工事における最終掘削高さのこと。施工上留意すべきこととしては、掘り過ぎないように高さを管理し、施工図通りの高さに整えて掘削すること。
k. 布基礎:基礎躯体の形状が連続した布のような形状のコンクリート基礎のこと。施工上留意すべきこととしては、支持地盤を確認し、必要に応じて地盤改良を行うこと。
l. パイプサポート:型枠工事における梁・スラブ下に設置する支保工のこと。施工上留意すべきこととしては、パイプサポートは3本以上継いではならない。
m. ベンチマーク:建築物等の高さと位置の基準である。施工上留意すべきこととしては、ベンチマークは2箇所以上設け、相互にチェックできるようにするとともに、動かないように周囲を養生する。
n. 木工事の仕口:木材を継ぐ形状のこと。施工上留意すべきこととしては、部位に応じた仕口を採用すること。

 

 

【問題3】
1. Aの作業名:デッキプレート敷き(合成床版のうちのデッキプレート部分)
Bの作業名:天井ボード張り
2. 4月中旬
3. 50+70+550+450+650+150=1,920
4. 2月末の予定出来高:120+550+470+700+200=2,040
実績出来高-予定出来高=1,920-2,040=-120
比率:-120÷6,000×100=-2%
5. 4月末までの実績出来高の累計金額:120+170+550+800+800+50+850+300(外部サッシ)+80+300=4,020
比率:4,020÷6,000×100=67%

 

 

【問題4】
1. ②工程
2. ①1.5
3. ②危険

 

 

【問題5-A】
1. 30
2. 内側
3. ゆっくり
4.
5. 3面
6.
7. 上向き
8. しみ

【問題5-B】・【問題5-C】は、省略する。

 

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