
夜、街を歩きながら超高層ビル群を見上げると、建物の屋上付近が赤く点滅していることに気付きます。
これは航空障害灯と言い、航空機に対し航行の障害となる建物の存在を認識させるために設置するものです。建物の高さが国土交通省令で定められた数値以上の場合には、この航空障害灯を設置しなければならない決まりになっています。
上の写真の「航空障害灯」と記した部分の映像を拡大したものが下の写真です。
ビルの屋上で赤く光っているのが「航空障害灯」です。
それでは、国土交通省令で定められた航空障害灯の設置義務に関する問題です。
【第1問】
建物の高さが何m以上の場合、航空障害灯を設置しなければならないでしょうか?
① 30m
② 60m
③ 90m
④ 120m
航空障害灯の種類
低光度赤色航空障害灯
点滅はしない。障害灯により明るさは異なる。
建設用クレーンにも用いられている。
点滅はしない。障害灯により明るさは異なる。
建設用クレーンにも用いられている。
中光度赤色航空障害灯
低光度赤色航空障害灯より明るく点滅する。
高さ210m以上になると、最上部のほか、中間部にも設置する。
白色航空障害灯
フラッシュのように閃光を発するもの。
超高層ビルには白色航空障害灯は設置しないことになっている。
解答
第1問:② 60m
建物によって階高(下階の床から上階の床までの寸法)は、3mだったり4mだったり異なりますが、仮に階高が3m以上の高層ビルの場合、20階以上のものが高さ60mを超えますから、航空障害灯が点滅していることになります。夜の超高層ビル群がピカピカ光っているのは、こんな理由だったのですね。
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