国立劇場と神代曙

のサクラの時期に皇居周辺を歩くと、国立劇場の前庭にひときわ鮮やかなサクラを見ることが出来る。神代曙である。

この神代曙は、ワシントンへ贈られた染井吉野の種から生まれたサクラを東京都の神代植物公園で接木したのが原木である。

2000年(平成12年)、国立劇場が全国で初めてこの神代曙を植栽した。

神代曙の特徴としては、花の色がやや濃く遠目にも濃淡が美しいこと、病気に強いこと、
染井吉野ほど大きくならないことなどがあげられる。

神代曙の開花は染井吉野より数日早く、千鳥ヶ淵の染井吉野が五分咲きのこの日、国立劇場の神代曙は御覧のように満開だった。

この神代曙のある国立劇場では、年間を通じて、日本の伝統芸能が数多く上演されるほか、2012年以降3月11日には政府主催の東日本大震災追悼式も行われている。

国立劇場の建設は、1963年に実施された設計コンペ(設計競技)を基に進められ、1966年に竣工した。その外観は、奈良の正倉院の校倉造(あぜくらづくり)を思わせる日本的なものとなっている。正倉院の校倉造は、校木(あぜぎ)と呼ばれる断面が三角形の木材を20段積み重ねて外壁としたものである。

ここ、国立劇場の外壁はPC(プレキャストコンクリート)製の校木で構成されていて、その形状も質感も木材で出来ているかのようである。

新型コロナを克服した後、皆様も、サクラや伝統芸能を鑑賞しに、この校倉造風な国立劇場を訪ねてみては如何でしょう。

<弘>

 

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